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両面研磨機を用いた片面研磨方法。案件によっては生産効率が2倍に

ニットーの独自製法で生産効率が2倍に

「磨く」作業にはそれぞれ目的に則した加工方法・加工装置があります。しかしながら、加工に適した装置でも装置の特長により、求める規格に達しない場合が多々あります。当社ではそれら課題に応えるべく日々研究しております。

独自製法『両面研磨機による片面研磨』

今回は、両面研磨機を用いた片面研磨方法について紹介いたします。ニットーの独自製法『両面研磨機による片面研磨』により、案件によっては生産効率が2倍になる効果も生まれています。詳細は当ページをご覧ください。

研磨装置とは

研磨の種類

一言に研磨と言っても様々な目的があります。(下図参照)

固定砥粒方式 研削(運動制御) 内筒研削
内面研削
平面研削
研削(圧力制御) ホーニング
サンドペーパー
砥石研磨
遊離砥粒方式 噴射加工 ブラスト加工
液体ホーニング
ショットピーニング
超音波加工  
パレル加工  
ラッピング 湿式ラッピング
乾式ラッピング
ポリッシング 湿式ポリッシング
乾式ポリッシング

 

当社での研磨加工は材料の表面の凹凸を摩擦によって削り取り、平滑化や精度向上を行うほか、表面の傷や異物などの欠陥の除去を目的としています。

 

まず最初に当社が手掛けている『遊離砥粒方式 → ポリッシング(ラッピング) → 湿式ポリッシング(湿式ラッピング)』の工程に用いる装置よりご紹介します。

ニットーが使用する研磨装置

当社では「片面研磨機」「両面研磨機」の装置を用いて研磨加工を生産しております。

片面研磨機

片面のみ研磨していく装置です。様々なサイズに適応可能で、研磨に用いるパッドの交換も比較的容易。装置自体も両面研磨機に比べて安価で購入可能です。

両面研磨機

両面を同時に研磨加工する装置です。片面研磨機に比べ効率的で生産性が高いのが特徴。また、両面を均一に磨くため均質な表面状態が得られます。

 

ニットーの特徴

 

  • 超大型基板を片面研磨機で加工
  • それ以外を両面研磨機で加工
  • 所有比率も両面研磨機の方が多い

両面研磨機を用いた片面研磨方法

片面研磨機よりも優れた精度が出せる両面研磨機ですが、「片面のみを磨いてほしい」というご要請にお応えできませんでした。しかし、ニットーでは独自製法を元に『両面研磨機を用いて片面研磨を行う』方法を確立しました。案件によっては生産効率が2倍になる効果も生まれています。

ニットーの独自製法『両面研磨機による片面研磨』

メリット

両面研磨機の特長である「平行度の高精度」などを一定量活かすことができます。そのため、従来の片面研磨機では得られにくかった精度を実現しつつ、片面のみを研磨することが可能です。

ポテンシャル

両面研磨機の特長の1つである「生産効率の高さ」を片面のみ研磨する製品にも転用すべく工夫を重ねております。

生産効率が2倍になる案件も

現在、案件によっては生産効率が2倍となる工法を見出し適用しております。

2倍が常態化できれば、「通常の片面研磨機を用いた製品よりも精度が高く、生産性も高い工法」として皆様のお役に立てます。

まとめ

片面のみを磨く案件でもぜひお問い合わせください

当社での加工は両面研磨機を用いた加工がほとんどです。その中でも片面加工のご要望に沿えるべく、日々開発を進めております。

両面加工機であれば、大型機・小型機を問わず使える工法となっておりますので、片面のみを磨く必要がある案件でもぜひ当社にお問い合わせください。

 

ダウンロード資料をご活用ください

こんなお困りごとを抱えている方におすすめの資料です。

・高い精度の表面が求められている
・検討している素材に対して、研磨ができるか調査している

お手元に置いていただき、社内共有にもぜひお役立てください。