研磨の生産性向上に貢献するニットーの大量生産能力
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研磨の生産性において生産能力は重要なテーマです。このページではニットーの強みのひとつである「研磨の大量生産能力」についてご紹介します。
ニットーが保有する研磨機装置
ニットーは主に「平面を磨く」という研磨加工を中心に請け負っております。その磨く仕事に必要不可欠なのが「研磨機」です。
- 両面研磨機(両面を同時に磨く)
- 片面研磨機(片面のみを磨く)
当社では上記2種の研磨機を有しています。
ニットーが保有する両面研磨機
サイズ | 台数 | 対角サイズ(例) | 基板サイズ(例) |
Φ2900 | 1 | Φ2,500 | 1,500 × 2,000 |
49B | 1 | Φ1,130 | 730 × 920 |
42B | 3 | Φ990 | 680 × 880 |
40B | 6 | Φ920 | 620 × 750 |
30B | 21 | Φ700 | 420 × 520 |
22B | 12 | Φ500 | 320 × 400 |
20B | 1 | Φ425 | 280 × 360 |
16B | 8 | Φ350 | 200 × 300 |
13B | 4 | Φ280 | 180 × 250 |
9B | 24 | Φ150 | 100 × 100 |
6B | 6 | Φ100 | 75 × 75 |
ニットーが保有する片面研磨機
サイズ | 台数 | 対角サイズ(例) | 基板サイズ(例) |
Φ2500 | 2 | 1,500 × 2,000 | Φ2,300 |
Φ2200 | 2 | 1,220 × 1,400 | Φ2,000 |
Φ1700 | 3 | 800 × 1,500 | Φ1,500 |
Φ1,500 | 5 | 800 × 920 | Φ1,300 |
Φ1,200 | 5 | 520 × 800 | Φ1,000 |
以下、「両面研磨機と量産性」について紹介いたします。
両面研磨機と量産性
研磨装置の名称から大きさを認識する方法
さて、両面研磨機には42Bなど、「数値+B」といった組み合わせで名称が付けられています。 この章では、名称からその大きさを認識する方法についてご説明いたします。
「〇〇B」とは、加工対象物をホールドするためのキャリア(研磨加工治具)の大きさを指しています。下記の変換をして大きさを認識します。
- 〇〇 → φ〇〇
- B → inc
例えば42Bの場合、「φ42incという大きさのキャリアを用いて加工する機械」の意味になります。
尚、両面研磨機の場合はキャリアを複数枚使います(※マシンによって使うキャリア数は異なる)。そこで上述例の42Bの認識をより正確に捉えると「φ42inc サイズのキャリアを4枚用いて加工する研磨機」という表現になります。
42B
↓
φ42inc サイズのキャリアを4枚用いて加工する研磨機
量産能力におけるニットーの特徴
ニットーは30B以上の大型両面研磨機を32台保有
イエローの部分が30B以上の大型両面研磨機です。
サイズ | 台数 | 対角サイズ(例) | 基板サイズ(例) |
Φ2900 | 1 | Φ2,500 | 1,500 × 2,000 |
49B | 1 | Φ1,130 | 730 × 920 |
42B | 3 | Φ990 | 680 × 880 |
40B | 6 | Φ920 | 620 × 750 |
30B | 21 | Φ700 | 420 × 520 |
22B | 12 | Φ500 | 320 × 400 |
20B | 1 | Φ425 | 280 × 360 |
16B | 8 | Φ350 | 200 × 300 |
13B | 4 | Φ280 | 180 × 250 |
9B | 24 | Φ150 | 100 × 100 |
6B | 6 | Φ100 | 75 × 75 |
ニットーが大量に研磨生産できる理由
研磨機の稼働を高めて、1回の加工量を増やす
研磨加工において大量生産ができるどうかの要因は幾つかあります。
代表的な例として下記のような要因が挙げられます。
- 1回の加工時間・セッティング時間を短くする
- 1回の加工で多くの基板を投入する
- マシンの調整時間を短くする
つまるところ「研磨機の稼働を高め且つ1回の加工量を増やすこと」が非常に重要となります。
単純に加工時間が同じであれば生産能力が数倍に
研磨会社は研磨機の稼働を高めるため日々改善活動を続け、より大量の生産が可能となるよう改善を行っております。当然当社も稼働を高める活動は実施しておりますが、改善活動だけではどうすることもできない要因が「1回の研磨加工量を増やす」です。
この点においてニットーでは保有する大型研磨機により非常に高い優位性を持っています。例えば、中小型研磨機を用いた加工では「1キャリアあたり1枚」しか入らないものが、当社の大型研磨機ですと「1キャリアあたり6枚」入ることも珍しくありません。単純に加工時間が同じであれば生産能力が6倍も高い計算となります。
加工時間が同じであれば生産能力が6倍に
- 中小型研磨機での加工 「1キャリアあたり1枚」
- ニットーの大型研磨機 「1キャリアあたり6枚」
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まとめ
大型研磨機は装置制御の経験と管理も重要
当社の研磨加工機の活用により大量生産が他社よりも容易だと分かっていただけたかと思います。但し、大型研磨機は中小型研磨機と比べて制御が難しい機械であり、導入しただけでは運用がままなりません。当社では高い品質レベルに仕上げられるよう、長年改善を繰り返し経験を積んでおりますので装置の管理に長けております。ぜひとも量産加工はニットーにご相談ください。
少量試作から量産加工まで効率的に展開可能
一方で試作用として使える中小型研磨機も充実しておりますので、「試作(少量)から量産加工まで効率的に展開」が可能です。試作と量産加工を別々の会社に委託すると、管理コストや品質評価など新たに手間と費用が発生してしまいます。
ニットーに試作品からご依頼いただければ、無駄な費用や手間はかからず量産まで進められます。皆様のご相談をお待ちしております。
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